予防接種のご案内
インフルエンザワクチン
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症で、毎年冬に流行します。感染すると、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状のほか、喉の痛み、鼻水、せきといった風邪に似た症状も現れます。
高齢者や基礎疾患のある方では、肺炎などを併発して重症化することもあるため注意が必要です。
インフルエンザを予防するには、流行前のワクチン接種が大切です。
ワクチンの効果が現れるまでには接種から約2週間かかります。日本では12月〜翌3月にかけて流行するため、毎年12月上旬までの接種をおすすめします。
当院での接種について
当院は名古屋市子どもインフルエンザ予防接種費用助成事業の協力医療機関です。
ただし、13歳未満の方には対応しておりませんのでご了承ください。
接種費用：4,000円
※以下の方は自己負担1,500円（詳細は名古屋市公式サイトをご確認ください）
- 接種日に満65歳以上の方
- 接種日に満60〜64歳で、心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害（いずれも身体障害者手帳1級相当）を有し、手帳の写しまたは医師の診断書を提出された方
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、成人の肺炎の中で最も多い原因菌とされています。この菌による肺炎を予防・重症化を防ぐために、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
特に次のような方は、接種を強くおすすめします。
- 養護老人ホームや長期療養施設に入所されている方
- 慢性の持病（呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎、肝硬変など）がある方
接種は一年を通していつでも可能ですが、再接種は5年以上の間隔をあけるようにしてください。
（5年以内に再接種すると注射部位に強い痛みなどが出ることがあります。）
接種費用（自己負担金）：4,000円
対象者：
- 昭和33年4月1日以前生まれの方
- 60〜65歳未満で、心臓・腎臓・呼吸器・HIVによる免疫機能障害があり、身体障害者手帳1級相当の方
麻しん（麻疹）ワクチン
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる非常に感染力の強い感染症です。主な症状としては、高熱、咳、鼻水、目の充血、発疹などが挙げられ、合併症として肺炎や脳炎などを引き起こすこともあります。
とくに成人では重症化しやすく、長期間の高熱や体調不良が続くケースも少なくありません。
麻疹は空気感染を含むさまざまな経路で感染するため、予防にはワクチン接種が最も有効です。1回の接種で95％以上の発症予防効果があるとされており、2回の接種でほぼ確実に免疫が得られます。
特に、妊娠を希望する女性やそのご家族、医療・教育関係者など、多くの人と接する機会が多い方には早めの接種をおすすめします。
予防には、麻しん単独ワクチンよりも、MRワクチン（麻しん・風しん混合ワクチン）の接種を推奨しています。
名古屋市の助成について
当院は名古屋市発行の麻しん無料クーポン券に対応しています。また、以下の条件を満たす方は、麻しん抗体検査を無料で受けることができます。
- 名古屋市に住民登録がある方
- 以下のいずれかに該当する方
ア 妊娠を希望する女性
イ 妊娠を希望する女性のパートナーまたは同居人
ウ 妊娠中の女性のパートナーまたは同居人 - さらに、以下のすべてを満たす方
エ 平成26年4月以降に麻しん抗体検査を受けていない
オ 過去に麻しん（または麻しん風しん混合）ワクチンを2回以上接種していない
カ 麻しんにかかったことがない
※詳細は名古屋市公式サイトをご確認ください。
風しん（風疹）ワクチン
風しんは、風しんウイルスによる飛沫感染で起こる感染症です。
主な症状は発熱・発疹・リンパ節の腫れで、成人では高熱や関節痛を伴うなど、子どもよりも強い症状が出る傾向があります。
特に注意が必要なのは、妊娠初期の女性が感染した場合です。母体から胎児に感染が及ぶと、先天性風しん症候群（心疾患・難聴・発達の遅れなど）が生じる可能性があります。
そのため、妊娠を希望する女性やそのご家族は、早めの予防接種をおすすめします。
予防には、風しん単独ワクチンよりもMRワクチン（麻しん・風しん混合ワクチン）の接種を推奨しています。
名古屋市の助成について
当院は名古屋市発行の風しん無料クーポン券に対応しています。また、以下の条件を満たす方は、風しん抗体検査を無料で受けることができます。
- 名古屋市に住民登録がある方
- 以下のいずれかに該当する方
ア 妊娠を希望する女性
イ 妊娠を希望する女性のパートナーまたは同居人
ウ 妊娠中の女性のパートナーまたは同居人 - さらに、以下のすべてを満たす方
エ 平成26年4月以降に風しん抗体検査を受けていない
オ 過去に風しん（または麻しん風しん混合）ワクチンを2回以上接種していない
カ 風しんにかかったことがない
※詳細は名古屋市公式サイトをご確認ください。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活性化することで発症します。一度水ぼうそうにかかったことのある方なら、どなたでも発症する可能性があります。
体の左右どちらか片側に、神経に沿って小さな水ぶくれが帯状に現れ、強い痛みを伴うのが特徴です。顔に発症した場合は、顔面神経麻痺・めまい・耳鳴りなどを起こすこともあります。
また、痛みが長期間残る帯状疱疹後神経痛に悩まされるケースも少なくありません。
帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症の予防や重症化の防止が期待できます。
帯状疱疹ワクチン
接種費用（自己負担金）：10,800円／回（2回接種で21,600円）
※全額自費で接種する場合、1回あたり20,000〜30,000円程度です。
