健康診断

各種がんを早期発見し、早期治療につなげていくには、定期的ながん検診がとても重要となります。当院では前立腺癌、大腸癌、肺癌をはじめとして、各種がん検診を行っておりますので、事前にご予約のうえ、指定日時にお越しください。

当院では、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、特定健康診査（メタボ健診）と特定保健指導を実施しています。このうち特定健康診査は、メタボリックシンドローム（メタボ）を早期のうちに発見するために行われます。定期的に受診することにより、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の罹患リスクを抑える効果が期待できます。

後期高齢者医療健康診査も生活習慣病の早期発見を目的とした健診です。後期高齢者医療の被保険者ならば、糖尿病などですでに医療機関を受診している方も受けることができます。費用はかかりません（無料）。当院は健診実施医療機関となっているので、名古屋市から受診券が届いた方は、事前にお電話にてご予約ください。そのうえで、送付された受診券と後期高齢者医療被保険者証などを持参し、指定日時にお越しください。なお、詳細については名古屋市の医療福祉課（後期高齢者医療係）にご確認ください。

ピロリ菌（ヘリコバクター・ピロリ）は、主に胃内に生息する細菌です。そもそも胃の中は強い酸性なので、一般的な細菌は棲みつくことができません。しかし、ピロリ菌は特殊な酵素を産生することによって細菌の周囲を中和することができるのです。そのため、胃内で死滅することなく、様々な病気を引き起こします。代表的なものとしては、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃がんなどがあります。これらの病気のリスクを抑えるためにも、ピロリ菌の検査を受け、ピロリ菌が発見されたときは除菌治療を開始するようにお勧めいたします。

胃がんリスク検査は、ピロリ菌検査だけでなく、胃粘膜の萎縮度を調べるペプシノゲン検査も組み合わせて行われる検査です。この検査結果により、胃がんのリスクを調べることができます。当院は、名古屋市などが実施している胃がんリスク検査を受けることができます。ただし、過去にピロリ菌の除菌治療を行ったことのある方、逆流性食道炎などの治療を受けている方、腎機能障害の方などは対象外です。詳しくは、お住まいの市町村までご確認ください。

名古屋市では、令和4年度から「名古屋市国民健康保険30・35健診」を実施しています。これは、40歳未満の若年層の一部を対象として、特定健康診査と同様の健診を制度化したものです。これにより、比較的に若い世代の健康意識を向上させ、生活習慣病を予防する効果が期待されています。対象となるのは、その年度の4月1日時点で30歳または35歳の名古屋市国保の被保険者です。対象となる方には実施年度の6月末に受診券などが送付されるので、事前に当院にお電話（ご予約）のうえ、指定日時にお越しください。

当院では、B型・C型肝炎ウイルス検査も受けることができます。B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気であり、持続的に感染した方の一部は肝硬変や肝がんを患ってしまうことがあります。C型肝炎も、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行する場合があります。こうしたリスクを早めに発見し、必要な治療につなげるためにも、B型・C型肝炎ウイルス検査をお勧めいたします。

入学時、雇用時、年1回の定期健康診断、企業健診（労働安全衛生法に基づく健康診断）など、当院ではそれぞれの健康診断に対応しています。